アメブロ派に伝えたいWordPressをすすめる理由

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この記事で伝えたいこと
  1. アメブロとWordPressの根本的な違いを理解し、最適な発信方法を見極める
  2. なぜWordPressをすすめるのか、その現実的なメリットを具体的に知る

「アメブロを使って発信しているけれど、このままでいいのだろうか?」

そんなふうに感じ始めた方へ向けて、今回はWordPressの活用についてお話しします。

アメブロには多くのメリットがありますが、それでもWordPressをすすめる理由があります。

それは単なる機能面の話だけでなく、ビジネスとして活動を広げていくうえでの「土台の違い」に関わるからです。

このブログでは、6つの視点からアメブロとWordPressの違いを整理しながら、なぜWordPressをおすすめするのかをお伝えしていきます。

アメブロって便利だけど「惜しい」ところがあるんです

長くアメブロを使っていると、「慣れているし問題ない」と思う反面、「もう少しできたらいいのに」と感じることも増えてきませんか?

ここでは、そんな“惜しいポイント”を3つの視点から整理していきます。

情報が流れてしまうアメブロのしくみ

アメブロでは、新しい記事がどんどん上に表示され、過去の記事はどんどん下に流れていくという構造になっています。

この仕組みは、日記的な使い方や日々の気づきを綴るには便利ですが、ビジネスで大切な情報を固定して見せるには不向きです。

たとえば、セッションの流れや料金、よくある質問など、初めて訪れた人にこそ見てほしい情報が、何十記事も遡らないと見つからないということもあります。

読者にとってのストレスになり、機会損失につながることも少なくありません。

一度書いた大事な記事が、誰の目にも触れなくなるのは、もったいないですよね。

特に、初めての方にとって「迷わず情報にたどり着けること」は安心感に直結します。


問い合わせや予約導線がわかりにくい

アメブロには標準で問い合わせフォームがついていません。

そのため、別の無料フォーム作成サービスなどを使う必要があります。

ですが、これが見つけづらかったり、リンク切れしていたりすると、読者は「あ、面倒くさそう」と感じてページを閉じてしまうかもしれません。

さらに、LINEやInstagramなど別の場所に飛ばしていると、操作が煩雑になり離脱率が上がります。

申し込みや問い合わせに迷いなくたどり着いてもらうには、導線のわかりやすさがとても大切です。

アメブロだけでは、これをうまく作り込むのが難しいというのが正直なところです。

外部サービスに頼りすぎる構造

予約フォーム、顧客管理、決済、アンケート、カレンダー連携……。

アメブロはあくまでブログサービスなので、これらの機能はすべて別のサービスで補う必要があります。

「ブログを書く」以外のすべてを外部に頼らなければならない状態では、作業が煩雑になりがちです。

たとえば、セッション予約が入ったあとに、別のツールで顧客管理、メール対応、入金確認などを行うのは、時間も手間もかかります。

本来はもっとセッションに集中したいのに、事務作業に追われる……。

そんな悩みが出てくる頃こそ、「もう一歩先の仕組み」が必要なサインかもしれません。


WordPressは“ブログ以上”の頼れる相棒

WordPressは「ブログが書けるツール」というより、ホームページ全体を管理できる土台として使えるものです。

ここでは、その本質的な違いを3つの視点から解説します。


WordPressはブログの枠を超える仕組み

WordPressには「投稿」だけでなく「固定ページ」という概念があり、セッションメニューやプロフィールなど、ずっと表示しておきたい情報を整理して配置できます。

これにより、訪問者が迷うことなく必要な情報へアクセスできます。

さらに、ナビゲーションやトップページのレイアウトもカスタマイズできるため、「ブログの中のひと記事」ではなく「目的をもった構成されたサイト」を構築できます。

これが、読者に信頼感を与える第一歩になります。

自由に作れるページが「伝わる」を助ける

WordPressでは、文章だけでなく、写真・動画・ボタン・アイコンなども自由に配置可能です。

つまり、あなたの世界観やセッションの雰囲気を視覚的に伝えることができます。

セッションの流れを図で説明したり、ボタンひとつで申し込みに進める導線を設置したりと、まさに「伝わるページ」が実現できます。

読者が「よくわからない」「伝わってこない」と感じてしまう前に、視覚的に補うことができるのは、成約率にも大きく影響します。

運営を積み重ねることで信頼が育つ

WordPressは自分が管理者であり、自分のペースで積み重ねていけるのが最大の利点です。

自分のドメイン、自分のレイアウト、そして記事の設計もすべて自由に組める。

その結果、半年後、一年後に「あの時の情報がまだここにある」と読者に信頼されるような情報資産が構築されていきます。

これは単なる情報発信ではなく、「あなたらしさ」が残るメディアとして成長していくということ。

一度つくれば終わりではなく、更新のたびに洗練され、価値を増していく場所ができるのです。

「無料だから安心」って本当にそう?

無料で使えるサービスは魅力的に映りますが、長く続けるほど“見えないコスト”が積み重なることもあります。

ここでは、「無料=安心」と思いがちな落とし穴について掘り下げていきます。

アメブロはサービス終了のリスクがゼロじゃない

アメブロはサイバーエージェントという大手が運営しているため、安心感はあるかもしれません。

ですが、過去にはYahoo!ブログなど、有名企業が提供していたブログサービスが突如終了した例もあります。

どんなに愛着があっても、自分の意思ではコントロールできない部分があるのが、無料サービスの宿命です。

WordPressなら、自分のドメインとサーバーを使って運営するため、サービス終了によってすべてが消えるといったリスクは限りなく低くなります。

広告が入ることで印象が変わることも

アメブロの無料プランでは、自動的に広告が表示されます。

これが読者にとって気にならない場合もありますが、セッションの内容に関係ない広告や競合サービスの広告が出ることもあるため、ビジネス用には少し気になるポイントかもしれません。

WordPressでは、自分の好きな場所に、必要な情報だけを表示させることができます。

読者が必要とする情報に集中してもらいやすくなるのも、大きなメリットです。

「無料」の裏にある制限を意識する

無料である以上、どうしても自由度に制限があります。

カスタマイズ、デザイン、表示の順序、使える機能など、アメブロにはあらかじめ決められた枠の中でしか操作できない部分があります。

一方、WordPressは自分で自由に設定ができるので、「やりたいことに合わせて環境をつくる」ことが可能です。

「なんとなく不便だけど、まあ無料だから…」と思っていたことが、WordPressに変えてからすべて解消されてしまったという声もよく聞きます。

「無料でできること」の先を考えるタイミングかもしれません。


「流れる記事」ではなく「積み重なる記事」に

アメブロを日々更新することで読者とつながっている感覚はあるものの、ビジネスとして継続的に価値を届けたいと考えたとき、その“流れやすさ”が大きな課題になることもあります。

ここでは、情報の蓄積と再活用という観点から、WordPressの強みを整理していきます。

ストック型だからこそ生きる情報資産

アメブロの情報は基本的に時系列で流れていきます。

過去の記事がどんなに価値ある内容でも、月日が経てば自然と埋もれてしまいます。

WordPressは、カテゴリー・タグ・検索機能を使って、過去の記事にも継続的にアクセスが集まるような構造を作ることができます。

たとえば、2017年5月1日に公開した『「足るを知る」が嫌いな人へ「足るを知る」の落とし穴』は、今でも検索から定期的にアクセスがあります。

これは、WordPressが“情報を資産として蓄積し活かす”構造になっているからこそです。

ユーザーの行動導線を自在に設計できる

WordPressでは、記事の下に「関連記事」「よく読まれている記事」「セッションのお申し込みはこちら」といった導線を自由に作ることができます。

アメブロでは、こうした導線設計が難しく、読者の行動がそのまま離脱になってしまうことも。

WordPressでは、「このテーマに興味があるなら、次にこれを読んでみてください」というように、意図的に読者の動線をつなげていく設計ができます。

これはビジネスの成果にも直結する大きな違いです。

過去記事が自動的に育っていく

検索エンジンに最適化されたWordPressでは、記事を更新したあとにアクセスが急に伸びることもあれば、数ヶ月後にじわじわと読まれ始めるというパターンもあります。

つまり、一度投稿した記事が「寝かせて育つ」可能性を持っています。

そのため、アメブロのように“書いて終わり”ではなく、“書いたあとにも意味がある”という運用が可能です。

積み上げてきた記事が、自動的に集客や信用構築の土台になってくれるというのは、忙しいセラピストにとって心強いポイントになるはずです。

検索に強くなるって、実はすごいこと

検索に強いということは、いわば“自動であなたを見つけてもらえる仕組み”を持つということです。

ここでは、検索エンジンとの相性という観点から、WordPressがなぜ優位なのかを解説します。

Googleが好む構造になっている

WordPressは、検索エンジン(特にGoogle)に好まれやすい構造をしています。

見出しタグの使い方、サイトマップの自動生成、モバイル対応、ページ表示速度など、多くの面でSEOの基本を押さえた設計がなされています。

これはアメブロのような共有型プラットフォームでは対応が難しい領域です。

特にセッションや講座を提供している方にとって、「地域名+キーワード」で検索されて見つけてもらえるかどうかは、ビジネスに直結する大きな要素です。

WordPressなら、地域名や専門分野を意識したページ設計を行うことで、より狙った読者に見つけてもらいやすくなります。

検索ニーズに合わせて記事を設計できる

WordPressでは、検索されやすい言葉を意識して記事のタイトルや構成を設計することができます。

たとえば、「人間関係のストレス セッション 東京」「感情の手放し ヒーリング」など、実際に検索されているキーワードを踏まえて、読み手の悩みに寄り添った記事を書くことが可能です。

こうした視点で記事を積み重ねていくことで、検索からの流入が増え、自然と申し込みや問い合わせにつながっていくという流れができあがります。

アメブロでは、読者登録やフォローが中心の仕組みなので、そもそも検索流入が伸びにくい構造になっています。

だからこそ、検索を重視するなら、WordPressは強力な選択肢になるのです。

地味だけど、検索での安定感が違う

一度検索順位がついた記事は、WordPressの場合、比較的長く上位をキープしやすいという傾向があります。

これは、ドメインの育成やページの内部リンク構造など、サイト全体の評価が高まることで実現されます。

アメブロのような共有ドメインでは、個別の記事がどれだけ良くても、その恩恵が届きにくいという弱点があります。

長期的に安定した集客や認知を目指すなら、自分のサイトとして育てていけるWordPressの強さは、見逃せないポイントです。

“検索に強い=信頼されやすい”という図式は、ビジネスの土台づくりにも深く関わってきます。

アメブロを手放す必要はありません

ここまで読んで、「じゃあアメブロはもう必要ないの?」と思った方もいるかもしれません。

でも、そうではありません。

WordPressを使うからといって、アメブロを完全にやめる必要はないのです。

アメブロは“入り口”として活用できる

アメブロには独自の読者コミュニティや交流文化があります。

記事の更新通知が届いたり、ランキングで発見されたりと、内側でのつながりが強いのが特徴です。

そこで「興味をもってくれた読者」をWordPressの本サイトへ誘導する、という使い方がとても有効です。

たとえば、アメブロでは短い記事や近況、感情を綴り、WordPressではしっかりとしたセッション案内や理論的なコンテンツを提供するというように、役割を分けることで相乗効果が生まれます。

ダイジェスト+本編のスタイルで運用

アメブロに投稿する記事を“ダイジェスト版”として書き、本文はWordPressにリンクするスタイルもおすすめです。

こうすることで、アメブロのアクセスをWordPressに自然に流すことができ、読者の興味を引きつけつつ深い内容は自サイトで伝えることができます。

この仕組みなら、アメブロという資産を活かしつつ、WordPressの情報資産化も進めていけるのです。

最終的には“自分のホーム”を持つことが鍵

アメブロが悪いというわけではなく、外部に頼りすぎることで“資産が蓄積しにくい”ことが問題なのです。

最終的には、「いつ見ても同じ場所に、自分の想いやサービスが整理されている」状態をつくることが大切です。

そのために、WordPressを使って自分のホームを持つという選択肢は、とても現実的で、確実性の高い方法だといえるでしょう。

まとめ

アメブロとWordPressは、どちらも素晴らしいツールです。

でも、目的やステージによって適した使い方は異なります。

アメブロはつながりやすさに優れ、WordPressは自由度と積み重ねの強さに特化しています。

セラピストとして活動の幅を広げていきたい、もっと自分らしく発信していきたい、という気持ちが芽生えたなら、WordPressはきっと力強い味方になります。

まずは小さくてもいいので、自分の「ホーム」を持つ感覚から始めてみてください。

その一歩が、未来の安定と信頼につながっていくはずです。