WordPress5.8がリリースされました

この記事を読むのに必要な時間は約 12 分です。

[アイキャッチモデル: 茜さやさん]


このブログは基本的に、メンタルセラピストやスピリチュアル系を仕事にしたい方で、ブログを書いている方でITが苦手な方を対象にしています。

この記事で伝えたいこと
  • WordPress5.8へのアップデートが可能
  • 画像フォーマットWebPに標準で対応

WordPress5.8がアップデートできるようになりました。
新しい機能とか変更点をまとめてみました。

WordPress5.8にアップデートする条件

WordPressがバージョンアップしたとしても、あなたのお使いのサーバーにアップデートできるとは限りません。

WordPressはPHPとMySQLの二つがあって初めて動くシステムです。

PHPとは、ざっくりいうとHTMLに埋め込むことができるため、Web開発でよく使用されるスクリプト言語です。

とりあえずあなたのブログが表示されたりプラグインが動作したりするのはPHPのおかげと覚えておいてください。

MySQLというのはDB(データベース)のことです。

こちらもざっくりいうとあなたのブログの記事の情報や設定なんかを保存しておく場所です。

WordPress5.5を動作させるにはこのPHPとMySQLのバージョンがあっていないと動作しません。

WordPress5.5を動作させるにはPHPのバージョンは5.6.20以上でMySQLのバージョン5.5以上が必要です。

ちなみにPCやネットのアプリというのは動作環境と推奨環境という二つの条件があります。

動作環境というのは最低限動作する環境、推奨環境というのは制作側ができればこの条件です。

WordPress5.5の場合、推奨環境はPHPが7.3以上でMySQLが5.6以上です。

あなたが使っているレンタルサーバーがこれらの条件を満たしていればWordPress5.7にバージョンアップすることができます。

各バージョンの動作環境と推奨環境の一覧

WordPress 動作環境 推奨環境
PHP MySQL PHP MySQL
5.8 5.6.20 – 8.0 5.0.15 以上 7.4 以上 5.6 以上
5.7 5.6.20- 8.0 5.0以上 7.4以上 5.6以上
5.6 5.6.20- 8.0 5.0以上 7.4以上 5.6以上
5.5 5.6.20- 7.4 5.0以上 7.4以上 5.6以上
5.4 5.6.20- 7.4 5.0以上 7.3以上 5.6以上
5.3 5.6.20- 7.4 5.0以上 7.3以上 5.6以上
5.2 5.6.20- 7.3 5.0以上 7.3以上 5.6以上
5.0 -5.1.x 5.2.4 – 7.3(*1) 5.0以上 7.3以上(*2) 5.6以上
4.9.5-4.9.10 5.2.4 – 7.2 5.0以上 7.2以上(*3) 5.6以上
4.9-4.9.4 5.2.4 – 7.2 5.0以上 7以上 5.6以上
4.7-4.8.x 5.2.4以上 5.0以上 7以上 5.6以上

※1 5.0,5.0.1の場合PHP7.3の互換性にいくつかの問題があります。
※2 添付されているreadme.htmlでは7.2になっています。※3 バージョン4.9.10に添付されているreadme.htmlにはPHP7と記載されていますが、誤記だと思われます。


wordpress5.8の新機能や変更点

WordPress5.8には、幾つかの機能の追加と改善がされました。

機能を一つ人を細かく説明してくとかなりの量になるので、要点だけをご紹介します。

まず追加された新機能と変更点は以下のようになります。

  • WebP対応
  • Internet Explorer 11のサポート終了
  • ブロックウィジェット
  • テンプレートエディター
  • パターンディレクトリ
  • ブロックエディター
    • 新しく追加されたブロック
    • リストビュー(リスト表示)
    • ブロックツールバー
    • デュオトーンフィルター
    • グループブロック
    • ソーシャルアイコンブロック
    • ボタンブロック
    • カラムブロック
    • テーブルブロック
    • PDFの埋め込みをサポート
  • メディアライブラリの無限スクロールが廃止

これの機能や改善点を順番にご紹介します。


WebP対応

WordPress 5.8からWebPがサポートされます。

メディアライブラリにアップロードして使用できます。


WordPress 5.8で何が変わるのか?新機能や変更点を紹介|Webgaku(ウェブガク))

ただこれまでのPNG画像やJPEG画像など他の画像形式がWebPに変化されるわけではありません。

これまでの画像をWebPで表示するためには新たにWebP形式の画像を用意する必要があります。

WebPについては以下の記事で紹介しています。

WordPress 画像をWebP対応させて表示を軽くしよう

Internet Explorer 11のサポート終了

WordPress 5.8でInternet Explorer 11(IE 11)のサポートが終了します。

もしあなたがブログを投稿、編集をパソコンで行っているときに使用しているブラウザソフトがInternet Explorer 11だった場合に警告が表示されますので、最新のブラウザを使うようにしましょう。

WordPressでは以下のブラウザーの最新版を使うことが推奨されています。

  • Google Chrome
  • Mozilla Firefox
  • Safari
  • Microsoft Edge

ブロックウィジェット

記事の投稿や編集と同じように、ウィジェットにもブロックエディターが採用されました。

ウィジェットエリアに任意のブロックを追加できるようになりました。

従来のウィジェットのに戻したい場合はプラグイン「Classic Widgets」をインストールして有効化してください。

テンプレートエディター

テンプレートエディターは、特定の投稿やページにブロックテンプレートを作成・編集できる機能です。

初期設定ではテンプレートエディターは無効になっています。

テーマのfunctions.phpに以下のコードを追加すると有効化できます。

パターンディレクトリ

パターンディレクトリからお好きなパターンをコピー&ペーストするだけで投稿で使用することができます。

ブロックエディタの投稿パターンのテンプレートのようなものだと思います。

ブロックエディタの改善

新しく追加されたブロック

デザインカテゴリとテーマカテゴリに14個のブロックが新しく追加されました。

ブロック 説明
サイトロゴ サイトロゴを表示します
サイトのキャッチフレーズ サイトの説明を表示します
サイトのタイトル サイトのタイトルを表示します
アーカイブタイトル アーカイブのタイトルを表示します
投稿カテゴリー 投稿のカテゴリを表示します
投稿タグ 投稿のタグを表示します
クエリーループ クエリの結果として投稿の一覧を表示します
投稿タイトル 投稿や固定ページ、その他の投稿タイプのタイトルを表示します
投稿コンテンツ 投稿や固定ページの内容を表示します
投稿日 投稿の日付を追加します
投稿の抜粋 投稿の抜粋を表示します
投稿のアイキャッチ画像 投稿のアイキャッチ画像を表示します
ログイン/ログアウト ログイン/ログアウトのリンクを表示します
投稿一覧 先頭固定表示の投稿を除いた、最近の投稿の一覧を表示します

リストビュー(リスト表示)

アウトラインの代わりにリストビューが追加されました。

すべてのブロックが一覧で表示されます。

リストビューからブロックをクリックすると移動できます。

ブロックにHTMLアンカーが設定されている場合、リストビューに表示されます。

他にも

  • ブロックツールバー
  • デュオトーンフィルター
  • グループブロック
  • ソーシャルアイコンブロック
  • ボタンブロック
  • カラムブロック
  • テーブルブロック
  • PDFの埋め込みをサポート

などの機能が追加されています。

 

メディアライブラリの無限スクロールが廃止

WordPress 5.8では、アクセシビリティのためにメディアライブラリの無限スクロールが廃止になりました。

メディアライブラリを開くと40件のメディアが表示されます。さらに読み込むボタンをクリックすると追加でメディアが表示されるようになりました。

 

アップデートはした方がいい?

今回のアップデートに限った話ではありませんが、Wordpressを利用する場合、最新バージョンを利用する事が基本です。

しかしメジャーアップデートの直後はセキュリティリスクやページの表示の崩れなどの不安からアップデートに慎重になっているかもしれません。

ただ僕は出来る限りアップデートはしておいたほうがいいと思っています。

特にはっきりと書かれてはいませんが必ずセキュリティの脆弱性を修正している部分が少なからず存在します。

今回はWebPへ対応したことで更に読み込み速度の向上も図れます。


まとめ

色々と機能が追加された今回のWordPress5.8アップデートについて、紹介してきました。

今回の新機能としては

  • WebP対応
  • メディアライブラリの無限スクロールが廃止

この2つの機能が印象的です。

ブロックエディタは僕自身が使っていないのであまり魅力を感じていません。

今回の記事があなたのお役に立ってくれたら嬉しいです。

感謝感謝