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WordPress5.4がアップデートできるようになりました。
新しい機能とか変更点をまとめてみました。
WordPress5.4にアップデートする条件
WordPressがバージョンアップしたとしても、あなたのお使いのサーバーにアップデートできるとは限りません。
WordPressはPHPとMySQLの二つがあって初めて動くシステムです。
PHPとは、ざっくりいうとHTMLに埋め込むことができるため、Web開発でよく使用されるスクリプト言語です。
とりあえずあなたのブログが表示されたりプラグインが動作したりするのはPHPのおかげと覚えておいてください。
MySQLというのはDB(データベース)のことです。
こちらもざっくりいうとあなたのブログの記事の情報や設定なんかを保存しておく場所です。
WordPress5.4を動作させるにはこのPHPとMySQLのバージョンがあっていないと動作しません。
WordPress5.4を動作させるにはPHPのバージョンは5.6.20以上でMySQLのバージョン5.5以上が必要です。
ちなみにPCやネットのアプリというのは動作環境と推奨環境という二つの条件があります。
動作環境というのは最低限動作する環境、推奨環境というのは制作側ができればこの条件です。
WordPress5.4の場合、推奨環境はPHPが7.3以上でMySQLが5.6以上です。
あなたが使っているレンタルサーバーがこれらの条件を満たしていればWordPress5.4にバージョンアップすることができます。
各バージョンの動作環境と推奨環境の一覧
WordPress | 動作環境 | 推奨環境 | ||
---|---|---|---|---|
PHP | MySQL | PHP | MySQL | |
5.4 | 5.6.20- 7.4 | 5.0以上 | 7.3以上 | 5.6以上 |
5.3 | 5.6.20- 7.4 | 5.0以上 | 7.3以上 | 5.6以上 |
5.2 | 5.6.20- 7.3 | 5.0以上 | 7.3以上 | 5.6以上 |
5.0 -5.1.x | 5.2.4 – 7.3(*1) | 5.0以上 | 7.3以上(*2) | 5.6以上 |
4.9.5-4.9.10 | 5.2.4 – 7.2 | 5.0以上 | 7.2以上(*3) | 5.6以上 |
4.9-4.9.4 | 5.2.4 – 7.2 | 5.0以上 | 7以上 | 5.6以上 |
4.7-4.8.x | 5.2.4以上 | 5.0以上 | 7以上 | 5.6以上 |
※1 5.0,5.0.1の場合PHP7.3の互換性にいくつかの問題があります。
※2 添付されているreadme.htmlでは7.2になっています。※3 バージョン4.9.10に添付されているreadme.htmlにはPHP7と記載されていますが、誤記だと思われます。
wordpress5.4の新機能や変更点
WordPress5.4には、幾つかの機能の追加と改善がされました。
昨日一つ人を細かく説明してくとかなりの量になるので、要点だけをご紹介します。
まず追加された新機能と変更点は以下のようになります。
- ブロックエディターの新機能
- サイトヘルスステータス
- 開発者向け
- 管理画面やサイトヘルス画面のUI改善
- 管理者へのメール確認
これの機能や改善点を順番にご紹介します。
ブロックエディタの新機能
ウェルカムガイド
WordPress5.4に更新した後、ブロックエディター関連の説明がモーダルで表示されます。
フルスクリーンモード
ブロックエディターは最初はフルスクリーンモードで表示されます。
とはいってもWordpress5.3からアップグレードした場合は、最後に有効にしていたモードが引き継がれます。
インラインカラー
段落内の特定の文字に色を指定できるようになりました。
文字を選択して▼ボタンを押し、指定したい色を選択します。
ボタンブロック
複数のボタンを並べたり、ボタンの背景色にグラデーションを指定できるようになりました。
カバーブロック
カバーブロックも新しくなりました。
背景色にグラデーションが使えるようになったりテキスト部分にインラインカラーが使えるようになっています。
新しく追加されたブロック
新しいブロックでは「Social Icon」と「TikTok」が追加されました。
「Social Icon」では アイコンを追加→アイコンをクリックしてリンク用のURLを入れます。
「TikTok」はembed用のURLを入れるだけです。
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像設定では画像をアイキャッチセクションに直接ドラッグアンドドロップするだけで登録できるようになりました。
複数のブロックを選択
Shiftキーを押しながらクリック、もしくはドラッグすることで複数のブロックを選択できるようになりました。
サイトヘルスステータス
サイトのパフォーマンスやセキュリティに問題があるかどうかを通知するウィジェットがダッシュボードに追加されました。
開発者向けの変更点
カレンダーウィジェット
カレンダーウィジェットで出力するHTMLが変更されました。
ナビゲーションリンクがtable要素の直後に続くnav要素に移動しました。
テーマの要件
WordPress5.2からプラグインでは 必要なWordPressの最低バージョンとPHPバージョンをチェックして どちらも満たしていないと 有効化できなくなりましたがテーマは未対応でした。
WordPress5.4からテーマも 必要なWordPressの最低バージョンとPHPバージョンのサポートが追加されました。
テーマの WordPressの最低バージョンとPHPバージョンは style.cssに次のように記述します。
1 2 |
Requires PHP:必要なPHPバージョン Requires at least:必要なWordPressバージョン |
今のところ、WordPress5.4は チェックだけで何かをしているというわけではありませんいませんが、WordPress5.5で予定されている「プラグインとテーマの自動更新」で使われるのではないかと思われます。
新しい関数
WordPress5.4ではいろいろな機能やアクションフィルターが追加されています。
apply_shortcodes関数が追加されました。
ショートコードを表示するdo_shortcode関数のエイリアスです。
新しいアクション
新しく追加されたwp_nav_menu_item_custom_fieldsを使うと、ナビゲーションメニュー項目にカスタムフィールドを追加できます。
カスタムショートカット
ブロックエディターにキーボードショートカットを追加できるようになりました。
アップデートはした方がいい?
今回のアップデートに限った話ではありませんが、Wordpressを利用する場合、最新バージョンを利用する事が基本です。
しかしメジャーアップデートの直後はセキュリティリスクやページの表示の崩れなどの不安からアップデートに慎重になっているかもしれません。
今回のアップデートに関しては、ブロックエディターや管理画面のUI改善などが主な追加や変更となっています。
基本的にこれらの変更というのは、サイトの表示などに直接影響を及ぼすものではありません。
また、セキュリティ関わる部部へのアップデートも少ないため、アップデートしても特に問題はないと思われます。
違う見方をすれば、脆弱性に対するアップデートというわけでもないので、緊急で絶対にすべきアップデートではないともとれます。
まとめ
色々と機能が追加された今回のWordPress5.4アップデートについて、紹介してきました。
今回は、Wordpress5.3の時ほど大掛かりな感じではない印象をうけました。
僕が使っているテーマもブロックエディターに対応しましたが、もともとのエディタになれているので僕自身はあまり恩恵を感じてはいません。
あなたがブロックエディタをお使いなら使い勝手はさらに良くなったかもです。
今回の記事があなたのお役に立ってくれたら嬉しいです。
感謝感謝