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- 情報疲れで心が重くなる前に。潜在意識を軽くする3つの思考休息法を追加しました
- 人間関係の境界を整える小さな約束のつくり方|明日からの会話手順を追加しました
- 「願えば叶う」は本当?引き寄せの誤解と本質に迫る方法を追加しました
- 引き寄せを学んでも変わらない…それは“選ぶこと”を忘れていたからかもしれませんを更新しました
- ネガティブ感情を抑えると、ポジティブ感情まで感じにくくなる
- 「反応しない=安定」ではなく、感情の麻痺状態かもしれない
- 感じる力が低下すると、引き寄せや現実創造の力も弱まる
- 「誰でもできるメンタルセラピー」は、その感覚を取り戻すための実践的手段である
僕は「引き寄せの法則」という言葉をあまり使いません。
代わりに“引き寄せ”と呼んでいます。
偶然とは思えない体験を重ねてきたからこそ、これは人生の知恵として伝えたいと思っているんです。
今日は8月15日。戦争が終わった日でもあります。
当たり前のように過ごせる日常が、実はどれほど尊いものか。
そのことに想いを馳せながら、今を「感じられる」ことの大事さについて、改めて一緒に見つめていけたらと思います。
「感情を抑えられる人はすごい」「怒らない自分でいたい」「冷静でいたい」。
そんなふうに思うことは、決して間違いではありません。
でも、僕が出会ってきた多くの人が、「最近うれしいって感じることが減った」と口にしていたのも事実です。
感情を抑えることは、ほんの少しずつ、確実に「感じる力」そのものを鈍らせてしまいます。
この記事では、感情を抑えることの裏側にある危険性を明らかにしながら、どうすれば「感情の流れ」を取り戻せるのかを考えていきます。
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感情を抑えると、喜びも一緒に感じにくくなる
感情には「良い・悪い」というラベルを貼りたくなりますが、実はそれは本来分けられるものではありません。
「怒り」「悲しみ」を押さえ込もうとするほど、「喜び」「楽しさ」も感じにくくなる。
それはまるで、心の中の波を静めてしまうようなもの。
この章では、感情の仕組みとその“波の動き”について、一緒に見ていきたいと思います。
感情は「一つの波」として働いている
感情は、波のようなものだと僕は思っています。
心にふと浮かぶ機微として、さまざまな形で現れます。
時には怒り、時には楽しさ、時には怖さ、時には嬉しさ。
そのすべてが、心という海の中で自然に揺れ動いている波のようなものなのです。
僕はこのブログで「負の感情」という言葉を使っていますが、それは決して「悪い感情」という意味ではありません。
怒りや不安、恐怖といった感情は、あなたが生きている証でもあります。
そしてその感情をしっかり感じることができるからこそ、「嬉しい」「楽しい」も同じように感じられるのです。
感情は切り離して感じることはできません。
波のように連動しているからこそ、「一部だけ止める」というのは、全体の流れを止めてしまうことに繋がってしまうのです。
その結果、感情の高まりがなくなり、心の豊かさを実感できなくなっていきます。
これは、無意識のうちに心の“波”を小さくしてしまうという、とても大きな影響を持っています。
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無反応になった状態は、ただ“死んでいない”だけかもしれない
感情を抑えることに慣れていくと、ある時から「何があっても動じない」ようになります。
それは一見、冷静で大人びた印象を与えるかもしれません。
でも、その内側では「反応する力」そのものが静かに消えていっていることがあります。
人は、強いストレスや傷つきから自分を守るために、感情を閉じてしまうことがあります。
それは防衛本能として自然なことです。
でも、あまりにも長くそれが続くと、心が動かなくなってしまう。
「何をしても楽しいと思えない」「何を望んでも心が動かない」
それは、ただ生きている――のではなく、ただ“死んでいない”だけのような状態かもしれません。
生きている、という言葉の意味を問い直したくなるような、そんな感覚です。
本当は泣きたいのに、泣けない。
本当は嬉しいはずなのに、嬉しくない。
何かが起きても、心のどこにも波が立たない。
外から見ると「落ち着いている」と見えるかもしれませんが、内側では“心の生命反応”が失われている。
そんなふうに、感情の反応が止まっている状態は、「何を感じて生きているか」という人生の本質そのものを見失ってしまうことすらあります。
「最近、生きてて楽しい?」と、問いかけたくなるような状態かもしれません。
それでも、「変わりたい」「本当は感じたい」と思えたなら、そこに希望があるはずです。
「生きてて楽しい?」と、ツッコミたくなるような無反応
以前、「誰でもできるメンタルセラピー」の体験会に参加してくれた男性がいました(現在は体験会は行っていません)。
その方は開始直後、「僕は感情をコントロールできてるんで」と、どこか誇らしげに言っていたのを覚えています。
正直、「じゃあなんで来たの?」と内心ツッコミたくなりましたが、もちろん僕は笑顔で対応していました。
ところが、いざワークを始めてみると、彼の様子は明らかに“コントロール”ではなく“無反応”でした。
話しかけても表情が動かず、他の参加者が笑っている場面でも、まるで何も感じていないかのような反応。
本人は冷静なつもりかもしれませんが、周囲から見ると、どこか冷めていて感情の温度がまったく伝わってこない。
それは「感情を扱えている人」ではなく、「感情が動かない人」のように見えました。
穏やかで落ち着いている、というより、まるで感情の波そのものが止まってしまったような印象だったんです。
どんなに優れたメソッドや知識があっても、感じる力が働いていなければ、現実は動かない。
僕の中でふと、こんな問いが浮かびました。
「ねぇ、本当に、生きてて楽しい?」
それは責めるような意味ではなく、心の奥から静かに湧いた疑問でした。
反応のないその姿は、ただ“死んでいない”だけのようにも映ってしまったんです。
人は感情を封じることで自分を守ろうとします。
でも、感情の波が完全に止まってしまえば、人生の実感そのものも消えてしまいます。
生きていることと、「生きてるって感じられること」は、まったく別の話なのかもしれません。
そしてその違和感に氣づいた瞬間から、感情はふたたび動き始めるのだと思います。
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なぜ感情を抑えようとしてしまうのか?
感情を抑えることがよくないとわかっていても、多くの人が無意識のうちにそれを選んでしまいます。
なぜ僕たちは、感情を押し込め、無反応になってしまうのでしょうか。
それには、知らず知らずのうちに刷り込まれた価値観や、情報との付き合い方、そして「強くあらねばならない」という思い込みが関係しています。
この章では、その背景にある3つの大きな理由を深掘りしていきます。
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「ネガティブ=悪」と信じ込んでいた背景
多くの人は、「不安を持つことはいけない」「怒るのは未熟」「落ち込むのは甘え」というような刷り込みをどこかで受けてきています。
たとえば、怒ったときに「そんなに怒らなくても…」と注意された経験。
泣いているときに「早く泣き止みなさい」と言われた記憶。
そういった何気ない言葉の積み重ねが、「感情を出すことはよくないことなんだ」という思い込みをつくっていきます。
さらにSNSや情報メディアでも、「ポジティブ思考」「前向きが大事」といったメッセージが多く発信されています。
その結果、「ネガティブ=悪いもの」というイメージが強化されてしまい、自分の中に湧いた“負の感情”を押し込めようとするようになるのです。
でも、本来ネガティブな感情は、あなたを守るための大事なサインでもあります。
それを否定し続けてしまうと、心の声が聞こえなくなってしまうのです。
「反応しない人」を目指すことが目的になっていた
ある時期から、「揺れない心を持つことが美徳」といったイメージが広がるようになりました。
感情的にならない、怒らない、落ち込まない――そんな「ブレない自分」が理想像として描かれているような空気です。
その結果、「何も感じない=成熟した人」と思い込むようになるケースが増えていきます。
でも、よく考えてみてください。
本当に心が成熟している人は、「感情をなくす」のではなく「感情と上手に向き合っている」人のはずです。
自分の感情を無理に抑え込むのではなく、どんな感情も正直に感じて、それを自分でケアできる人。
それが本来の“心の強さ”ではないでしょうか。
「感じないこと」が目的になってしまうと、いつの間にか「生きる実感」そのものを失ってしまう。
そんな危うさを、僕はたくさん見てきました。
情報に疲れた心が、感情そのものを止めたくなる
今の時代、スマホを開けば不安になるようなニュースや、怒りを煽るような投稿が目に入ってきます。
そのたびに心が揺さぶられ、感情が反応し続けることで、内側がすり減っていく感覚。
それが毎日のように続けば、当然ながら人は疲れてしまいます。
そうなると今度は、「そもそも感情なんて感じなければラクなのでは?」という思考が出てくる。
怒らなければ傷つかないし、不安にならなければ苦しくない。
最初は自己防衛として始めた感情の抑制が、いつの間にか“習慣”になってしまうのです。
でもその結果、嬉しさも、感動も、温かさも一緒に感じづらくなってしまう。
感情の反応を止めることで、「感じられる人生」そのものが遠ざかってしまうのです。
情報との付き合い方を見直すことは、自分の感情の感度を取り戻す第一歩なのかもしれません。
感情の麻痺が、引き寄せを止めている
引き寄せがうまくいかないとき、テクニックや思考法に意識が向きがちです。
でも実は、その根本にある「感情の動き」が止まっていることが、最大のブレーキになっているかもしれません。
この章では、「感じること」と「現実が動くこと」の密接な関係について、詳しく掘り下げていきます。
現実創造の鍵は「感情の動き」
引き寄せでは「願いを明確にすること」や「ポジティブな言葉を使うこと」が大事だといわれています。
でも、それ以上に大事なのは、「心が動いているかどうか」です。
僕自身、多くの人と関わる中で確信しているのは、感情が伴っていない願いは、現実に届きにくいということです。
たとえば、「収入を増やしたい」「もっと自由な暮らしをしたい」と思っていても、
その言葉に感情が乗っていなければ、ただの願望にとどまってしまいます。
引き寄せのプロセスでは、「こうなったら嬉しい」「ワクワクする」といった感情が、まるでエンジンのように働きます。
反対に、感情が止まっていると、そのエンジンは動かず、現実も静止したままになるのです。
だからこそ、「感じる力」を取り戻すことは、引き寄せの第一歩だと僕は考えています。
頭で望んでも、心が動かなければ現実は変わらない
多くの人が、「ノートに願いを書く」「アファメーションを繰り返す」などの行動をしています。
でも、それらが思ったように効果を発揮しないとき、原因は「感情が伴っていないこと」にあるかもしれません。
たとえば、「私は豊かです」と口にしても、内側で「でも実際は違う」と思っていたら、
その言葉はただの音でしかなく、引き寄せとしての力は働きにくくなります。
僕たちの現実は、「頭で考えたこと」よりも「心が信じていること」に引っ張られる。
だからこそ、本心から感じることができなければ、行動しても、どこか空回りしてしまうのです。
本気で望んでいるはずなのに動かないとしたら、それは“心が反応していない”サインかもしれません。
「何も感じなくなっていた」という前提に氣づくことが、実は最初にやるべきことなのです。
感情を止めたままでは、行動もエネルギーも生まれない
感情が動けば、自然と身体も動きます。
「嬉しい」「やりたい」と感じれば、人は行動するものです。
逆に言えば、感情が麻痺していると、やる氣も出ず、動くためのエネルギーが湧きません。
これは、気合いや根性の話ではなく、エネルギーの流れとしてとても自然なことです。
「やらなきゃ」と思っても動けないとき、それはサボっているのではなく、
心が反応していないから、エネルギーが起動しないだけかもしれません。
引き寄せに必要なのは、“強制的な行動”ではなく、“感情に動かされる行動”です。
「動きたい」と思える状態こそが、現実を動かす鍵になります。
その状態をつくるためには、まず感情の流れを取り戻す必要がある。
行動の背後にある「心の動き」こそが、引き寄せの仕組みを動かしている本質なのです。
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“感じる力”を取り戻すにはどうしたらいい?
感情の麻痺は、ある日突然起こるものではありません。
少しずつ、無理を重ね、我慢を続けた結果、気がついたら「何を感じているか分からない」という状態になるのです。
でも、そこから立ち戻る方法はちゃんとあります。
この章では、“感じる力”を少しずつ取り戻すための現実的なステップについてお伝えします。
「感情を抑えていた」ことを受け止める
まず最初に大事なのは、自分が「感情を抑えていたかもしれない」と気づくことです。
そしてそれを、否定せずにそっと受け止めること。
僕たちは、悪氣があって感情を抑えていたわけではありません。
日々をうまくやり過ごすために、必死で心を守ってきた結果なのです。
「感情を感じなくなった」のではなく、「感じないようにしてきた」可能性が高い。
それに氣づいたとき、ほんの少しだけ心の奥に風が通るような感覚が生まれるかもしれません。
「ああ、そうか。感じないふりをしていただけかもしれない」と思えたら、それだけで一歩前進です。
まずは自分のこれまでを責めず、「よく頑張ってきたな」と声をかけてあげてください。
方法を探す前に、「状態」を見直す
何かを変えようとすると、多くの人はまず「方法」を探します。
ですが、“感じる力”を取り戻すには、まず今の自分の「状態」を見つめることの方が大事です。
「感じられない」のか、「感じたくない」のか。
「鈍っている」のか、「閉じている」のか。
それを判断する必要はありません。
ただ、「今、自分の心はどうなっているのかな?」とそっと問いかけてみる。
その問いが、心の扉をノックする最初の一歩になります。
変化は、外側の情報や方法よりも、内側の静かな問いから始まるものなのです。
無理やり開こうとしなくても、「今ここ」に目を向けることができれば、それだけで十分なのです。
「誰でもできるメンタルセラピー」という実践
感じる力を取り戻すための現実的な方法として、僕が提案しているのが「誰でもできるメンタルセラピー」です。
これは、怒り・不安・悲しみといった負の感情をセルフで解放するための、自分でできる感情リセット法です。
専門的な知識や技術は必要なく、日常の中で誰でもすぐに取り入れることができます。
もちろん、具体的なやり方は講座で学んでいただく必要がありますが、「こんな方法がある」と知るだけでも、心の風通しが変わることがあります。
「もう一度、心の波を感じてみたい」
「泣く・笑う・感じるを、取り戻したい」
そんな願いがあるなら、まずは知ること・氣づくことから始めてみてください。
感情が動き出せば、現実もまた、少しずつ動き始めるはずです。
個人サポートでは、あなたの状態や状況に合わせて、対話形式で丁寧に寄り添うセッションを行っています。
まとめ
感情を抑えるという行為は、一見すると「大人の対応」や「心の安定」のように思えるかもしれません。
しかし、その裏側では、喜びや楽しさといった“生きる手応え”までが静かに遠ざかっていきます。
ネガティブを止めようとすれば、ポジティブの動きも止まる。
この構造に氣づけるかどうかが、引き寄せの現実化の鍵を握ると僕は考えています。
「感情を抑えていないか」
「何を感じていないか」
そう自分に問いかけることが、“感じる力”を取り戻す第一歩です。
感じることは、生きることの土台であり、引き寄せが動き出す原動力でもあります。
感情の流れをもう一度動かしたいと感じたなら、まずは小さな一歩から始めてみてください。
「誰でもできるメンタルセラピー」は、そのための確かな手段です。
講座でその方法を学べば、日常の中で感情を解放する術が自然と身についていきます。
そして、あなたの心に再び“動き”が戻ってきたとき、現実もまた応えるように変化していくはずです。
もし、あなたの状態に合わせて一緒に進めていきたいと感じたら、個人サポートもご活用ください。
この記事が、あなたの“感じる力”を取り戻すきっかけになれば嬉しいです。